株式会社ユーティルの運営するポータルサイト「Web幹事」によると、ホームページ制作の平均額は91.2万円、中央値は49.1万円とされています。
デザイン、機能、ページ数などにより、ホームページの制作費は大きく変動するため、適正な価格がわかりにくいと感じる方も多いと思います。
そんなときに気になるのが、初期費用0円、月額◯千円〜のような、いわゆるサブスク型のホームページ制作プラン。初期費用がかからず、月額も明確なら安心できそうですよね。
今回は月額制のホームページ制作のメリットや注意点について解説します。
引用:Web幹事様「ウェブデザインにかかる費用は?ホームページ制作の料金相場を解説【ページ別・種類別】【2024年最新版】」
月額型ホームページとは
月額型のホームページとは、いわゆるサブスク型のホームページ制作サービスのことです。従来のホームページ制作のように初期費用が高額になるのではなく、月額料金を支払うことでホームページを制作・運用できるサービスです。
従来型ホームページ制作と月額型ホームページ制作の比較
それぞれに特徴とメリットがあります。それぞれの特徴を把握し、どちらのサービスが自身に適しているか、比較・確認の参考にしてください。
項目 | 従来型ホームページ制作 | 月額型ホームページ制作 |
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特徴 | 制作物を納品 (所有者は依頼者) |
継続的にサービスを提供 (所有者は制作会社になることが多い) |
メリット |
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デメリット |
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注意点 |
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機能 |
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費用 | 数十万円~数百万円 | 数千円~数万円/月 |
制作期間 | 数週間~数ヶ月 | 数日~数週間 |
月額型ホームページの注意点
月額型ホームページの検討の際に知っておくべき3つのポイント。どんなサービスでも、メリットとデメリットがあります。大切なのはサービスの特徴を知り、自社の目的に合うか、冷静に判断することです。
ここでは絶対に知っておきたい3つのポイントについて詳しく解説しますので、事前に確認して、ぜひ参考にしてください。
低価格の理由を把握しよう
月額型ホームページの中には、驚くほど低価格なサービスも存在します。そのような場合には低価格の理由と条件をあらかじめ把握するようにしてください。
なかには「低価格のホームページをドアノック商品として、その他の商品の売り込みをされる」、「色々なオプションが必要といわれ、結局高額になる」というようなケースもあるので、気をつけてください。
「ドアノック商品」とは営業の世界でよく使われる用語で、試供品や無料プランなど、メイン商品への購入を促進するために提供される商品やサービスのことです。
オトクな条件で見込み客を集め、その後、本命の商品を販売する手法です。
テンプレートを使用して作成され、デザインや機能のカスタマイズはできない、または制限があるといったケースがほとんどです。料金が安い理由を把握し、どこまでの対応が含まれているか確認することが大切です。
解約するとサイト自体がなくなる
ほとんどの場合、作成したホームページの所有権は制作会社側にあるため、解約するとサイト自体がなくなります。費用をかけて運用し、ホームページから集客ができるようになった場合、本当は解約したいけど、ホームページが無くなると困るため解約できないということも起こり得ます。
「長期間の契約は結果的に高くつく」ことも考えられるので、あらかじめ、どのような目的で、どれくらいの期間、どのように運用するかを明確にしておくことが重要です。
ドメインもどちらが取得するのかも重要な要素です。ドメインとは、よくインターネット上の住所として例えられ、「○○○.com」や「○○○.co.jp」などの部分です。ドメインは「世界に1つだけ」と決まっているため、ドメインの所有権が制作会社側にある場合、使用していたドメインは使えません。
同じドメインを複数サイトで使用することはできないので、それぞれのドメインは世界に1つだけと決められています。
自社の社名やサービス名が入ったドメインが使えなくなるのは、困ると思いますので、ドメインの取得・管理についてもあらかじめ確認してください。
契約期間と契約満了後の手続き
最低契約期間が定められていないこともあれば、複数年契約が必要というケースもあります。このあたりは制作会社ごとに条件が異なりますので、必ず確認しましょう。契約満了時の対応についても、自動更新、解約時には◯ヶ月前までに申し出なければならない、買取可能など、会社ごとに異なります。これらについても必ず確認し、トラブル防止のためにも、知らなかったということがないようにしてください。
月額型ホームページのメリット
ここまでは月額型の契約について、どちらかというとネガティブな内容を記載してきましたが、当然メリットもあります。契約内容を把握したうえで、自身の希望と条件が合致すれば、月額型のホームページも有力な選択肢になり得ます。
ここでは月額型ホームページのメリットはおおきく3点あります。
- 初期費用を抑えられる
- サーバーなどの用意も頼める
- サポート対応も含まれるケースが多い
1つずつ解説します。
初期費用を抑えられる
月額型ホームページの最大のメリットは、初期費用を大幅に抑えられる点です。
通常のホームページ制作では、数十万円~数百万円の初期費用が必要となるケースが一般的です。しかし、月額型ホームページなら初期費用が0円または少額からのサービスが多く、初期費用を大幅に抑えられます。
初期費用が抑えられるため、「少額で始めたい」、「どういった効果があるか試してみたい」いったような場合でもホームページを制作しやすくなります。
サーバーなどの用意も頼める
ホームページを公開するには、サーバーやドメインを取得する必要があります。しかし、慣れていない方にとって、サーバーやドメインの取得・設定はハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。
月額型ホームページの場合、サーバーの用意やドメイン設定などを制作会社が代行してくれることがほとんどです。慣れない設定に手間をかけることなく、お任せできることはおおきなメリットです。
サポートサービス
多くの場合、サポートサービスがついており、簡単な更新やトラブルに対応してくれます。ホームページの更新や管理に手間がかからず、おまかせできる点はおおきな魅力です。
月額型ホームページのデメリット
月額型ホームページにはコスト面やサポート体制などの利便性がある一方で、デメリットもあります。ここでは、月額型ホームページのデメリットについて解説します。
テンプレート型のデザインが多い
月額型ホームページでは、あらかじめ用意されたテンプレートの中からデザインを選ぶのが一般的です。そのためデザインの自由度が低く、オリジナリティを出すのが難しいというデメリットがあります。
特定のセクションのデザイン変更や独自のアニメーションを加えるなど、独自のカスタマイズには対応できないことがあります。
機能制限がある
月額型ホームページは、手軽にサイトを持てるというメリットがありますが、あらかじめパッケージで機能が決まっていることがほとんどです。例えば、最安プランではお問い合わせ機能のみで、ブログ機能を使用したい場合は、契約プランをアップする必要があるといった具合です。
その他にもパッケージに含まれていない自社に合った独自のシステムや特別な機能を求める場合には、「対応できない」「個別開発のため高額の費用がかかる」などの可能性があります。
これらの制限を理解した上で、自社に合ったサイト構築方法を選ぶことが重要です。
費用がかかり続ける
月額型ホームページは、初期費用が抑えられる一方で、月額費用は継続的に発生するため、サイトを運用し続ける限り、コストがかかり続けます。特に、数年単位で運用する予定がある場合、最初に一括で制作費用を支払うよりも高額になる可能性があります。
また、契約を解約した際には、サイト自体が削除されるリスクもあります。運用の自由度を求める場合には、月額型以外の選択肢を検討することが重要です。
まとめ
月額型ホームページにはメリットも多いですが、自社のビジネスモデルや運用方針によってはデメリットが重くなることもあります。
- 解約するとホームページが無くなる場合が多い
- 使用できる機能はどんなものがあるか
- ドメイン(「○○○.com」や「○○○.co.jp」などの部分)の所有権はだれか
- 長期運用の場合は、費用が高くなる可能性がある
事前に、契約内容や長期的なコストについてしっかりと確認・検討し、最適な選択をすることが大切です。hw-createでは、お客様の要望を丁寧にヒアリングし、最適なプランをご提案します。
「自社に最適な方法がわからない」、「こんな機能がほしい」など、どんな内容でも構いませんので、お気軽にご相談ください。