ホームページ作成をフリーランスに依頼するときの流れとポイントを徹底解説

はじめてホームページ制作を進めるときにはどのような流れですすんで行くのかわからないですよね。
今回は全体の流れを説明しながら、各ステップごとに考えるべきことについて解説します。

ホームページ作成依頼から完成までの重要7ステップ

大きく7段階にわけられます。

  • ステップ0:自社内での事前打ち合わせ
  • ステップ1:打ち合わせ
  • ステップ2:見積もり・提案・契約
  • ステップ3:デザイン作成
  • ステップ4:サイト構築
  • ステップ5:引き渡し・公開
  • ステップ6:運用・保守管理

各ステップごとに事前に準備すべきものや内容について解説します。

ステップ0:社内での事前すり合わせ

事前に自社内で打ち合わせを行い、

  • 目的
  • 予算
  • 納期

を中心にすり合わせを行いましょう。ホームページを作る目的はいくつかあると思いますが、あれもこれもだとターゲットが絞れず、だれになにを伝えたいのかがボヤけてしまいます。最低でも優先順位をつけるなどして、目的を明確にしてください。

余裕があればざっくりでも構いませんので、内容、ページ数、必要な機能などもすり合わせられると、今後の流れがよりスムーズになります。またホームページは完成したら終わりではありません。完成後には運用のステップに入ります。

運用はホームページの効果を高めるためには、非常に重要な要素です。内製か、外注か、主担当はだれになるのかなどを、あらかじめできる限り決めておきます。制作を依頼する際に運用も含めたイメージを伝えることで、要望にあった提案をうけることができます。

おおまかなイメージが固まったら、制作会社やフリーランスを探します。その際は一社だけでなく、複数の候補を選定することをおすすめします。

ステップ1:打ち合わせ

目的、予算、納期が決まったら、対面もしくはオンラインにて打ち合わせを行います。

サイト作成の目的、事業内容、製品内容、会社や事業の特徴、抱えている課題から予算、サイトの機能、納期、参考サイト(イメージに近いデザインのサイト、イメージに近い配色のサイト)、素材の有無、動画、取材(写真撮影や動画撮影など)、運用などの細かい部分についてもヒアリングを行います。

詳しく確認することで、デザインや機能、課題解決の精度が高まります。できるだけ時間的な余裕を持って、打ち合わせに臨んでいただくことをおすすめします。

最近ではコロナの影響もあり、オンラインで行う割合が増えています。正式な依頼の際には対面で話したいというご要望をお持ちの方もいますので、ご希望の場合には対面対応が可能かも確認すると良いですね。

ステップ2:見積もり・提案・契約

ヒアリングの内容をもとにサイトマップ、ワイヤーフレームを作成します。

※サイトマップにはいくつかの意味がありますが、今回はホームページ制作時に使用するサイトマップについて記載しています。

サイトマップとは

直訳するとサイトの地図となり、サイト構成を一覧できる図です。全体のページ数とそれぞれのページの内容や親子関係をわかりやすくまとめることで、

  • 目的を達成するために必要なページ数が満たされているか
  • 掲載する内容が網羅されているか
  • ページとコンテンツ内容がチグハグになってないか

などをチェックすることができます。

ワイヤーフレームとは

サイトマップでページ数と内容が決まったら、デザインに落とし込んでいきます。この段階ではざっくりとしたイメージで、画像やテキストの配置などを確認、すり合わせします。

見積もり

サイトマップで作成した全体構成、ワイヤーフレームでページのデザインイメージをもとに、制作費を見積もりします。デザイン、ページ数、機能、素材の有無などをもとに納期を算出します。通常より短納期を希望される場合には追加費用が発生することがあります。構成、デザインイメージ、費用感に納得できれば契約になります。

また見積金額は下記の項目の数や内容によって算出されます。参考にしてみてください。

見積金額に影響をあたえるする要素

  • デザイン( 参考サイトやイメージなどをもとに算出します。複雑なデザインになるほど高額になります)
  • ページ数
  • 機能(サイトの動きや会員登録機能、物販機能、投稿機能の追加など)
  • 素材の有無(取材の有無)写真や動画などの素材があるか、取材などが必要か
  • 納期

ステップ3:デザイン作成

契約後に具体的なデザイン作成を行います。これらの作業は制作サイドで行いますので、発注者様としてはデザイン案の完成をお待ちいただく期間となります。

完成したデザイン案を確認するときの注意

目的を見失わない(目的と理由を忘れずに)

デザイン参考サイトなどをみていると、おしゃれなデザインやかっこいい動きなど、パッと目を引くサイトも多いでしょう。

こんなふうにおしゃれにしたい、かっこいい動きをつけたい。そう思うこともあるかもしれません。

そのオシャレなデザインはだれのため?その動きの目的は?

それらが目的と合致しているのであれば問題ありません。

ただ自己満足のためにデザインを複雑にしたり、たくさんの動きをつけるのでは本末転倒です。

ターゲットによってはシンプルなデザインが好まれる場合もありますし、おしゃれなデザインがマッチするかもしれません。必ず目的とターゲットを中心に考えてください。

変更がある場合は具体的に

デザイン確認後、変更希望箇所があれば、できるだけ具体的に伝えましょう。

なんとなく……では、伝わりません。変更した。やっぱり違う……などと、なんとなく修正を繰り返すことになります。

変更希望がある場合には、

  • 〇〇の部分の文字をもう一回り大きくしたい
  • 〇〇の色合いをもう少し濃くしたい
  • ボタンのカラーをもっと目を引く配色にしたいなど

できるだけ要望を具体的に言語化して伝えるように心がけてください。

またデザインはデザイナーさんが意図的に組み立てていますので、内容によっては、変更しないほうがいいという返答もあるかもしれません。

その際は目的に立ち返って、再度考えてみてください。

デザイン完成後は大きな変更はできない。または追加費用がかかる。

デザイン完成後にはサイト構築のステップに入ります。

サイト構築は家を建てる作業と似ていて、

家を建てるときには、まず土台となる基礎工事を行い、その後に上物を建てていきますよね。

各手順ごとに必要な材料や人員を手配して進めていきます。基礎工事完了後に変更が発生し、再度基礎工事をやり直すことになれば、素材、人件費などが追加発生します。当然、納期も遅れます。

サイト構築でも同様の事が発生します。その変更を行うために基礎手順からの変更が必要となれば、そのぶん追加費用、公開が遅れなどが発生するため注意してください。

ステップ4:サイト構築

デザインが決まったら、サイト構築を行います。

コーディングといい、家の建築に例えると、図面をもとに実際の家を立てていく作業になります。これらの作業は制作サイドで行いますので、発注者様としては完成をお待ちいただく期間となります。

サイト構築にかかる期間は、ページ数、機能などに応じて変動し、その幅も2週間〜数ヶ月と広いです。

ステップ5:確認・引き渡し

サイトが完成したら確認を行います。

確認時のチェックポイントはこちら

1,デザイン

デザインと実際に作成したホームページが一致しているかを確認します。

異なっている箇所を見つけた場合には、ページと場所、内容を伝えてください。

おすすめツール

gyazo

伝えたい箇所をドラッグすることで簡単にキャプチャできます。

キャプチャ画像は自動でアップロードされるため、URLを伝えるだけで簡単に共有できます。

無料(機能制限あり)から使えておすすめです!

使い方

2,動き

スクロールしたら画像が現れる。またはスライドする。

クリックしたら項目がひらく

ボタンの上にカーソルを合わせたら、色が変わる、サイズが変わるなど

見た目だけでは判断できない、動きについても確認します。

気になる箇所があれば、ページと場所、内容を伝えてください。

3,機能

どのような機能があるかは要件によって異なりますが、

・お問い合わせ

・投稿

・ページ編集

などがよくある内容です。

お問い合わせであれば、

・問い合わせ入力にある内容が指定のメールアドレスに転送されるか

・受付完了メールなどの設定があれば、申込者に発信できているか

など正常に動作しているかを確認してください。

※引渡時のチェックポイント

1,サイトのログイン用URL、ログインID、パスワード

これらの情報がないと管理画面にアクセスすることさえできませんので、しっかり確認、管理してください。

パスワードは定期的に変更するなど適切に管理してください。

2,運用マニュアル等の有無

運用マニュアルの有無を確認してください。最近はズームなどで画面共有してご説明するケースも多いです。

・マニュアルの有無

・ある場合の形式は、紙かデータかなど

3,コンテンツ更新方法

ブログやニュースなどの投稿入力、公開手順、個別のページ内容の変更など、必要に応じてコンテンツの更新方法を確認してください。

コンテンツの更新はホームページを育てていくためには非常に重要な要素です。よくあるのが「20✗✗/✗✗/✗✗ホームページを公開しました」と数年前に公開されたときの情報のままで一切更新されていないサイトです。これだと会社が存続しているのかわからないですよね。

定期的に情報を更新し、新しい情報を発信することでサイトの信頼性や魅力を高めることができます。せっかく作ったホームページですから、定期的に更新しながら大切に育ててください。

【あわせて読みたい!ホームページの更新について】

4,バックアップ設定確認

もしものときのためのバックアップ設定。どのタイミングでどこにデータが保存されるかを必ず確認してください。

5,保守契約の有無

保守契約の有無、ある場合は金額や支払い方法、保守内容などを確認してください。バージョンアップなどでサイト表示が崩れたり、プラグインにバグが発生することがありますので、そのようなトラブル時にどこまで対応してもらえるのか、追加費用がかかる場合はどのくらいの費用感なのかを事前に把握しているだけで不安は少なくなります。

ホームページ制作は余裕を持って取り組もう

ホームページ作成には時間がかかります。お客様の要望や課題、特徴などを洗い出し、目的を達成するためにはなにがベストかを、依頼者と制作サイドが協力しながら作り上げていくからです。いろいろな案を考えたり、打ち合わせをしたり、当然ですね。

短期間で仕上げようとすると、その分どこかに負担が発生することになりますので、できる限り余裕を持って、制作に取り掛かることをおすすめします。