WordPressのメリットと特徴を解説。制作が適しているケースも紹介

wordpressのメリットと適しているケースを解説

「ホームページを作りたいけど、どんなツールを使えばいいんだろう?」

「WordPress(ワードプレス)ってよく聞くけど、具体的にどんな良さがあるの?」

こんなお悩みをもっている経営者やWeb担当者の方も多いのではないでしょうか?

WordPressは、世界中で広く使われているCMS(コンテンツマネジメントシステム)で、カスタマイズ性が高く、さまざまな種類のWebサイトを作成できます。しかし、WordPressにはメリットだけでなく、デメリットも存在します。

今回はWordPressでホームページを制作するメリット・デメリットをわかりやすく解説し、WordPressが最適な選択肢かを判断するお手伝いをします。

まさくらのイメージ画像
まさくら

WordPressには、WordPress.orgWordPress.comの2つの利用方法があります。

一般的には、「WordPress」=「WordPress.org」を指すことが多いので、今回は「WordPress」=「WordPress.org」として、表現・解説します。

そもそもWordPressとは

WordPressとはコンテンツマネジメントシステム(CMS)とよばれる、ホームページやブログを簡単に作成・管理できる無料のソフトウェアです。オープンソースでつくられており、無料で使用できます

オープンソースとは

ソフトウェアのソースコードを無料で一般公開し、誰でも自由に閲覧、改変、再配布が可能な開発モデルのことをいいます。

HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、管理画面から直感的な操作でホームページの編集ができ、コンテンツの追加や更新を簡単に行なうことができます。

Webテクノロジーの利用状況に関する調査・分析を行うW3Techsの調査によると、世界のWebサイトの40%、CMSの市場シェア率は62.5%日本でのシェア率は83.1%と圧倒的に使われています。

なぜWordPress?ホームページ制作で選ばれる理由

前述の通り、日本ではWordPressのシェア率が83.1%でダントツのトップ、2位のShopifyが2.7%と圧倒的な差です。なぜここまで大きな差があるのか気になりますよね。

WordPressにはさまざまなメリット・特徴がありますが、今回は大きく3点に絞って、 WordPressが選ばれる理由を解説します。

費用を抑えて構築、運営できる

従来のホームページ制作では、ホームページの見た目を変更したい場合、HTMLやCSSのコードを直接編集する必要がありました。WordPressでは、管理画面から直感的な操作で簡単に編集できます。例えば、文字の色や背景色を変えたい場合は、カラーパレットから好きな色を選ぶだけで変更できます。

HTMLやCSSといった専門的な知識を持つWebエンジニアがいなくても、社内でWebサイトを更新・管理できるため、時間とコストの削減に繋がります。

WordPressがオープンソースでつくられており、無料で使用できる点も大きなメリットです。

カスタマイズ性の高さ

WordPressの魅力の一つは、その自由自在なカスタマイズ性にあります。

まるでブロックを組み合わせるように、ホームページに必要な機能を自由に選択・追加し、理想の形に作り上げていくことができます。

そのカスタマイズ性を支えるのが、「テーマ」と「プラグイン」です。

多彩なテーマでデザインを簡単変更!

WordPress公式サイトによれば、WordPressには12,000を超える無料テーマが用意されているそうです。

テーマとは、ホームページのデザインテンプレートのことで、テーマを変更するだけで、ホームページ全体の雰囲気をガラリと変えられます。

シンプルなものからスタイリッシュなもの、かわいいものからクールなものまで、本当に幅広く用意されています。その中からイメージや業種に合わせて、お好みのテーマを選ぶことができます。

例えば、

  • コーポレートサイトなら、信頼感を与える洗練されたデザインのテーマ
  • 店舗サイトならおしゃれで温かみのあるデザインのテーマ
  • ブログなら、読みやすさを重視したシンプルなテーマ

など、目的に合わせてテーマを選ぶことで、より効果的なホームページを構築できます。もちろん、HTMLやCSSの知識があれば、テーマをさらにカスタマイズすることも可能です。

よくつかわれるWordPressテーマ
  • Snow Monkey:有料テーマ。コーポーレートサイトから個人ブログまで、幅ひろく使われています。
  • SWELL:有料テーマ。コーポーレートサイトから個人ブログまで、幅ひろく使われています。
  • Cocoon:無料テーマ。入門編として最適。WordPressに慣れる意味も含めて、まず使ってみるのをおすすめします。
  • Lightning:無料テーマ。より高度なサイトが作れるプロ版もあり。

一部のテーマを紹介しましたが、テーマには無料・有料あわせて、たくさんの種類があります。ぜひイメージにあうテーマを探してみてください。

テーマの変更自体は簡単にできますので、特に無料テーマの場合には、気になったものは、まずインストールして試すことをおすすめします!

豊富なプラグインで機能を拡張!

プラグインとは、ホームページに様々な機能を追加するための拡張機能です。スマートフォンにアプリをインストールするようなイメージで、様々な機能を追加することができます。

代表的な例は、セキュリティ対策、SEO対策、アクセス解析、フォーム作成、SNS連携などで豊富に用意されています。

必要な機能を持つプラグインをインストールするだけで、簡単に機能を追加できます。

よくつかわれるプラグイン
  • Yoast SEO:SEO対策を強化したい場合
  • BackWPup:ホームページのバックアップを取得したい場合
  • SiteGuard WP Plugin:セキュリティ対策を行う場合

このように、WordPressではテーマとプラグインを組み合わせることで、ホームページを自由自在にカスタマイズすることが可能です。

HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、思い通りにカスタマイズできるのは、WordPressの大きな魅力です。

SEO対策もバッチリ

WordPressはSEO(検索エンジン最適化)に強く、検索エンジンのランキングで上位表示されやすいという特徴があります。

これは、WordPressがSEO対策に必要な機能を標準で備えているためです。

例えば、ページのタイトルや見出しを適切に設定したり、URLをわかりやすくしたり、といったSEO対策の基本的な設定が簡単にできます。

さらに、SEO対策に特化したプラグインを導入することで、より効果的に検索エンジンのランキングをための施策をおこなうことが可能になります。

上位表示されれば、ホームページへのアクセス数が増加し、新規顧客獲得や売上アップに繋がる可能性も高まります。

WordPressでホームページを作るデメリット

WordPressは、世界中で広く使われています。しかし、WordPressにはメリットだけでなく、いくつかのデメリットも存在します。WordPressでホームページを作る際に注意すべきデメリットについて詳しく解説していきます。

セキュリティ対策が必須

WordPressはオープンソースのソフトウェアであるため、世界中の開発者によって常に改良が加えられています。これは大きなメリットである一方、サイバー攻撃の標的になりやすいというデメリットにも繋がります。

シェア率も高いことから、WordPress本体やプラグインの脆弱性を突いた攻撃などがあり、セキュリティ対策を怠ると、サイトが改ざんされたり、個人情報が流出したりする危険性があります。

そのため、WordPressでホームページを運用する際は、以下のようなセキュリティ対策が必須です。

セキュリティ対策
  • WordPress本体、テーマ、プラグインを常に最新バージョンに更新する
  • 信頼できるセキュリティプラグインを導入する
  • 複雑なパスワードを設定し、定期的に変更する
  • バックアップを定期的に取得する
  • WAF(Webアプリケーションファイアウォール)を導入する

適切な対策を講じることで、セキュリティリスクを軽減することができます。環境にあわせて必要な対策をおこなってください。

カスタマイズには専門知識が必要な場合がある

WordPressは、テーマやプラグインを利用することで、比較的簡単にホームページを作成することができます。しかし、独自の機能を追加したり、デザインを大幅に変更したりする場合には、HTML、CSS、PHPなどの専門知識が必要になることがあります。

最近は管理画面が使いやすくなったり、ブロックエディターと呼ばれるツールが実装されたことで、専門知識がなくてもある程度のカスタマイズが可能になっています。しかし、複雑なカスタマイズや機能追加をしたい場合には、専門知識が必要になるため、制作会社やフリーランスにカスタマイズを依頼しなければならないケースもあります。

カスタマイズの必要性や費用対効果などをしっかり考え、開発を依頼する場合は、費用や納期などを事前に確認しましょう。

トラブル発生時には自身での対応が必要

WordPressは、テーマやプラグインを組み合わせることで、必要な機能を実現することができます。たくさんのテーマやプラグインがあるがゆえに、テーマやプラグイン同士の相性などにより予期せぬトラブルが発生する可能性があります。

WordPressはオープンソースのため、公式のコールセンターやサポートセンターなどはありません。

トラブルが発生した場合、サポートフォーラムで同様の質問と回答があるか調べたり、自身で原因を特定し、適切な対処法を見つける必要があります。

サポートフォーラムに質問しても必ず回答が返ってくるかはわかりません。いずれにしても自身で対応することが必要です。

ホームページ制作の知識がない場合は、WordPressの専門業者にサポートを依頼したほうがいい場合もあります。

WordPressでホームページを運用する際は、あらかじめトラブル発生時の対応も考慮しておくことをおすすめします。

こんな企業におすすめ!WordPress活用のポイント

WordPressは汎用性の高いCMSですが、すべての企業のニーズにマッチするわけではありません。自社の目的や状況に合わせて、WordPressが本当に適しているのかを慎重に検討することが重要です。下記のような運用をイメージしているケースにはWordPressの検討をおすすめします。

1. ブログ機能などを活用し、情報発信を強化したい

WordPressはもともとブログとして開発されたCMSであるため、ブログ機能が充実しています。

新着情報やお知らせはもちろん、業界のトレンド情報、専門知識を活かしたコラム、社員紹介など、多様なコンテンツを効果的に発信できます。

カテゴリーやタグ付け機能を活用することで、情報を整理し、ユーザーが求める情報にスムーズにアクセスできるよう導くことができます。

コメント機能を活用すれば、ユーザーとの双方向のコミュニケーションを促進し、顧客との信頼関係構築にも役立ちます。

2. SEO対策に力を入れてたい

WordPressは、SEOに適したサイト構造を容易に構築できるよう設計されています。

各ページに個別タイトルやメタディスクリプションを設定できるため、検索エンジンに適切な情報を伝えることができます。

パーマリンク設定をカスタマイズすることで、URLをキーワードに最適化し、SEO効果を高めることが可能です。

プラグインを利用すれば、キーワード分析、コンテンツSEO、XMLサイトマップ作成など、多岐にわたるSEO対策を効率的に行うことができます。

3. 柔軟にサイトを更新したい

WordPressは、専門知識がなくても直感的に操作できる管理画面を備えています。

テキストエディタのような感覚で、簡単にコンテンツを追加・編集・削除することができます。

画像や動画のアップロード、ページレイアウトの変更なども、管理画面から容易に行うことができます。

タイムリーな情報発信は、ユーザーの関心を惹きつけ、サイトへの訪問頻度を高めるために重要です。

WordPressの使いやすさは、担当者が気軽にサイト更新を行うことを促進し、結果として情報発信の活性化に繋がります。

最新情報やキャンペーン情報などを迅速に掲載することで、顧客満足度向上にも貢献できるでしょう。

4. コストを抑えて運用したい

WordPressはオープンソースのCMSであるため、ライセンス費用がかかりません。

商用利用であっても無料で利用できるため、初期費用を抑えることができます。

有料のテーマやプラグインもありますが、無料でも高品質なものが多く提供されているため、予算に合わせて選択することができます。

企業のブランドイメージに合ったテーマを選択することで、費用を抑えつつ魅力的なWebサイトを構築することが可能です。

テーマによっては、カスタマイズオプションも充実しており、コーディングの知識がなくてもある程度のデザイン変更を行うことができます。

WordPressがマッチしないケースとその理由

WordPressは汎用性の高いCMSとして人気ですが、すべてのWebサイトに最適な選択肢とは限りません。今回は、私が考えるWordPressが適さないケースを解説します。

ECサイト(ショッピングサイト)

WordPressでECサイトを構築するには、WooCommerceなどのECサイト構築プラグインを導入する必要があります。プラグインの導入やカスタマイズには専門知識が必要となり、運用コストも高くなる可能性があります。

ECサイトにはセキュリティ対策やサーバーの安定性など、通常のWebサイトとは異なる要件がもとめられるため、ECサイトを構築する場合は、Shopifyなどのプラットフォームを利用することをおすすめします。

Web広告などで使用するランディングページ(LP)

ランディングページの目的や運用にもよりますが、LP制作ツールを利用して作成する方が効率的です。LP制作ツールは、ドラッグ&ドロップ操作で簡単にページを作成できるため、専門知識がなくても直感的に操作できます。

また、ランディングページは、短期間で制作し、広告配信期間が終了したら変更・削除することが多いため、WordPressで構築するよりも、HTMLやLP制作ツールで作成する方がコストを抑えることができます。

コンテンツを更新しないWebサイト

2〜3ページの小規模サイトで、コンテンツをほとんど更新しないようなケースです。

このようなケースでは、HTMLでシンプルに構築する方が、運用コストを抑え、セキュリティリスクを軽減できるというメリットがあります。

まとめ

今回は、WordPressでホームページを制作するメリット・デメリットについて解説しました。

WordPressのメリット
  • HTMLやCSSの知識がなくても、簡単にWebサイトを構築・更新できる
  • テーマやプラグインで自由にカスタマイズできる
  • SEOに強く、集客力アップに繋がる
WordPressのデメリット
  • セキュリティ対策が必要
  • トラブル発生時に対応が必要
  • ECサイトなど、WordPressに向かないケースもある

多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。

WordPressは非常に強力なツールですが、すべての企業にとって最適な選択肢とは限りません。

Webサイトを構築する際は、目的や用途、運用体制、予算などを考慮し、自身の要望、目的に適しているのかを慎重に判断することが重要です。

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